Date:2026.06.01
災害時多職種連携BCP構築と「くくる未来基金」への取組について

特定非営利活動法人CCLは、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)による「休眠預金等活用事業(資金分配団体:一般社団法人KISA2隊)」の助成を受け、「釧路地域における多職種連携BCP策定と受援力向上事業」として、地域の医療・介護・福祉の現場が一体となって災害に立ち向かうための持続可能な基盤づくりに着手いたしました。
1. 取組の背景と目的
近年の激甚化する自然災害や釧路地域特有の過酷な災害リスクに対し、一つの事業所だけの備え(自助)で利用者や市民の命を守り切ることには限界があります。
有事の際、発災初期の混乱期などには行政による公的支援(公助)の手が届きにくい「隙間」がどうしても発生してしまいます。
そこで私たちCCLは、専門職が互いに「助けて」と言い合える相互受援の体制を整えることこそが、市民の命を守る最後の砦になると信じ、多職種がシームレスに連携する独自のセーフティネットの構築を目指しています。
2. 具体的な活動内容
本事業では、主に以下の3つの柱を中心に地域インフラの構築を進めてまいります。
- 「連携型BCP(事業継続計画)」の策定支援 各事業所が孤立せず、有事の際に互いの強みを活かし、不足を補い合える連携型の業務継続計画を構築します。
- 課題解決ワークシート開発とデジタル化 多職種連携における課題を抽出し、有事の際にも機能する具体的なツール(デジタル対応のワークシートなど)の開発を進めます。
- 合同訓練・ワークショップの開催と映像記録 顔の見える関係性を構築するための実践的な合同訓練を反復実施します。また、このプロセスの記録や成果発信を外部の専門機関に委託し、確実なノウハウの蓄積を図ります。
3. 持続可能な体制への挑戦:【くくる未来基金】の創設
私たちは、この取組を2年間の助成期間限りの一過性のものとして終わらせるつもりはありません。
助成終了後も、民間主導の連携体制を永続的に維持していく必要があります。
そのため、釧路独自の自律的な資金源として、【くくる未来基金(正式名称:釧路災害時多職種連携相互受援基金)】を創設いたしました。
地域の専門職や市民、企業の皆様が自律的に資金を出し合い、自分たちの手で「地域の命綱」を永続的に維持・担保していくための新しい挑戦です。
4. 初期参画機関と、新たなパートナーの募集について
本事業は、地域のセーフティネット構築にいち早く賛同してくださった以下のパートナー機関とともにスタートを切りました。
【初期連携機関】 ・特定非営利活動法人きらり ・おかだ歯科 ・private nurseかなえーる946 ・一般社団法人北海道リハビリテーション専門職協会 釧路地区 ・株式会社tales MiSaki訪問看護ステーション ・あさひ薬局
私たちは現在、この取り組みを地域全体へ広げるため、共に考え、共に動く「新たな連携パートナー」を広く募集しています。
この初期メンバーだけに留まらず、今後のアンケート調査や合同訓練を通じてご関心をお寄せいただいた市内の各事業所様と、順次この連携の輪を広げてまいります。
5. 【お知らせ】緊急アンケートの実施(郵送)について
現在、新たなパートナーシップの構築と、地域のBCP策定の現状(基礎データ)を把握するため、釧路地域の医療・介護・福祉関係施設を対象とした「緊急アンケート」を実施しております。
6月上旬より順次、市内の各事業所様宛に「アンケートへのご協力依頼(封書)」を郵送にてお送りしております。
重複でのご回答を防ぐため、また、各事業所様の正確な現状をお伺いするため、お手元に郵送の案内状が届きました事業所様から順次、同封されているQRコードまたはURLよりご回答をお願いいたします。 (回答期限:令和8年7月20日(金)まで)
地域の未来を共に支え、災害に負けないコミュニティ防災を創るための大切な調査となります。案内状が届きました折には、ぜひ皆様の率直なお声をお聞かせください。
今後は、専用の特設サイト(LP)の制作なども進め、広く地域の皆様へ成果を発信してまいります。
皆様の温かいご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。