Date:2026.01.12

孤独のリスクは「喫煙」並み? データで見る健康への影響と「社会的処方」

寒さが一段と厳しくなるこの季節。「寒いから外に出たくない」「今日は誰とも話さなくていいや」 そんなふうに、家の中にこもりがちになっていませんか?

特定非営利活動法人CCLです。今週は、厚生労働白書でも重要視されている「孤独・孤立」について、少し驚きのデータをご紹介します。

「寂しい」は、感情だけの問題ではありません

「孤独」というと、気持ちの問題、あるいは性格の問題だと思われがちです。しかし、近年の研究で、孤独は「身体の健康」に直接的なダメージを与えることがわかってきました。

世界的な研究データによると、社会的なつながりが乏しいことによる健康リスクは、以下のような要因に匹敵、あるいは上回ると言われています。

  • 1日15本の喫煙

  • 過度な飲酒

  • 運動不足

  • 肥満

驚かれるかもしれませんが、「誰とも話さないこと」は、タバコを吸い続けたり、運動を全くしなかったりするのと同じくらい、私たちの寿命や健康に影響を及ぼすのです。

薬の代わりに「つながり」を処方する

こうしたデータを受けて、国(厚生労働省)も動き出しています。白書の中で注目されているのが、「社会的処方」という考え方です。

病院に行くと、体の不調に対して「お薬」が処方されますよね。それと同じように、社会的な孤立という不調に対して、「地域とのつながり」や「活動の場」を処方しようという取り組みです。

「お薬を出しておきますね」と言う代わりに、「地域のカフェに行ってみませんか?」 「趣味のサークルに参加してみませんか?」 と提案することで、患者さんの健康を守ろうという動きが、世界中で、そして日本でも始まっています。

CCLは、地域の「薬局」かもしれません

私たちCCLが長年続けている活動も、まさにこの「社会的処方」の一つだと言えます。医療と介護の専門職が集まる私たちですが、私たちが提供したいのは医療行為だけではありません。

「ここに来れば、誰かに会える」「自分の役割がある」

そんな安心できる居場所(サードプレイス)を用意すること。それが、高血圧の薬にも勝る「健康の秘訣」になると信じているからです。

もし、冬の寒さで心まで縮こまってしまいそうなら、暖を取りに来る感覚で、私たちのイベントや集まりを覗いてみてください。「おしゃべり」という副作用のない特効薬をご用意して、お待ちしています。