Date:2025.11.04
【医療機関ネットパトロール】 騙されないで!医療広告の「嘘・大げさな表示」を地域全体で監視し、安心を護る(厚生労働省委託事業)
1. はじめに:なぜCCLがこの情報を「括る」のか
私たち特定非営利活動法人CCLは、釧路・道東エリアの保健・医療・福祉を進展させ、「誰もが安心して自分らしい人生を歩める」地域社会の実現を目指しています。
この「安心」には、信頼できる医療サービスを受けられる環境が不可欠です。しかし、インターネット上には、時に「うそや大げさな表示」で利用者を惑わす不適切な医療広告が存在します。
この記事では、国が進める「医療機関ネットパトロール」の取り組みを「括り」としてご紹介し、皆様一人ひとりが安心な医療を選ぶ力を持つための注意喚起と、協力を呼びかけます。
2. 医療機関ネットパトロールとは?その役割と目的
この取り組みは、厚生労働省の委託事業として実施されている、インターネット上の医療広告を監視する体制です。
医療機関のウェブサイト(HP、SNS、動画、口コミサイトなど全て)に、医療法で定められた『医療広告ガイドライン』に違反する不適切な表示がないかをチェックしています。
- 事業主体: 厚生労働省委託事業(受託:イーピーエス株式会社)
- 主な目的: 不適切な医療広告から国民を保護し、適切な情報提供を促すことです。
- CCLとの関連: 地域の医療・介護の質の向上と信頼性確保という点で、私たちのミッションと一致します。
3. 見逃さないで!通報対象となる「ガイドライン違反」の具体例
「医療機関ネットパトロール」が監視し、通報を求めているのは、特に以下のような『医療広告ガイドライン』に違反する表示や表現です。
「うそや大げさな表示は、医療広告ガイドライン違反です。」
- 虚偽・誇大な表示に関する違反
- 内容が虚偽(事実と異なる)であるもの。
- 「世界一」「最高の技術」など、誇大な表現で患者を誘引するもの。
- 比較優良広告に関する違反
- 他の医療機関と比べて「優れている」「専門性が高い」と一方的に優良だと広告するもの。
- 不十分な情報提供に関する違反
- 治療内容の説明がない、または不正確・不明瞭なもの。
- 治療の費用(価格)の記載がない、またはおかしいもの。
- 治療によるリスク・副作用の記載がない、または不十分なもの。
- 体験談・ビフォーアフターに関する違反
- 患者個人の主観に基づく口コミや体験談を掲載している。
- 治療効果を強調するためにビフォーアフター写真を掲載している。
4. 「見つけてください。あなたの目で!」 通報の方法
あなたが見つけた「気になる表示」が、誰かの不利益を防ぐことにつながります。
不適切な表示や表現を見つけたら、ぜひ情報をお寄せください。
通報窓口はこちら
フォームでは、以下の情報を入力します。URLが複数ある場合は、「サイト中の気になる表示とその理由」欄に入力してください。
- 医療機関名(不明な場合は空欄でOK)
- 所在地(都道府県を選択)
- メディアの種類(ホームページ、SNS、口コミサイトなど)
- トップページや気になるページのURL
- 気になる表示(選択式)とその理由
5. 【重要】事務局を装った「なりすまし」にご注意ください!
現在、「医療機関ネットパトロール」事務局や厚生労働省を装った迷惑メールや問い合わせが医療機関に送られている事例が判明しています。
医療機関ネットパトロール事務局、厚生労働省から、医療機関に直接メールを送ることはありません。 関係者の方は、不審なメールや連絡には十分ご注意ください。
6. 関連情報・相談窓口
- 詳細なガイドラインやQ&A
- 医療に関する苦情・心配のご相談
- 契約内容や解約条件など、契約に関するご相談
- 消費者ホットライン「188(いやや!)」番