Date:2025.08.05

【開催終了】ICTで加速する多職種連携の『あたりまえ』

鹿児島県いちき串木野市の成功事例に学ぶ、ICTアレルギーを乗り越える導入のヒント

開催報告(参加者数:70人)

1. 事例発表・ワークで印象に残ったこと

特に「ケアマネジャー主体の連携」と「電話からの解放」というキーワードが強く響いたようです。

  • 脱・電話テロと業務効率化

    • 「電話は相手の仕事を強制中断させるテロ」という表現が多くの共感を呼び、時間・場所を問わない共有の重要性が再認識されました。

    • FAXや紙媒体による「伝わったかどうかの不安」を解消する手段としてICTが期待されています。

  • ケアマネ主体の連携モデル

    • 医師や病院発信ではなく、ケアマネジャーが主体となってICTを活用している事例に「新鮮さ」と「リスペクト」を感じたという声が多く挙がりました。

  • 自治体の先行事例(いちき串木野市など)

    • 行政が個人デバイスの利用を推奨し、ルールを簡素化して進めている具体例が、導入のハードルを下げるヒントになったようです。

2. 浮かび上がった課題と懸念点

前向きな意見の一方で、実務に落とし込む際のリアルな壁も浮き彫りになりました。

  • セキュリティと個人情報への不安

    • 「個人デバイスの使用」に対する情報漏洩のリスクや、ルール整備への不安。

  • スキルの格差と温度差

    • 「世代による繋がった感の差」や、ICT否定派・肯定派の間で生じる「二重の負担」への懸念。

  • ツールの乱立

    • 「共通ツールを一つにしてほしい」という切実な願い。

3. 明日から実践する「はじめの一歩」

「まずは自分から」という主体的な決意が多く見られました。

  • まず触れてみる・登録する

    • アプリをダウンロードする、MCSに登録して特定の先生(杉本先生など)に連絡してみる。

  • スモールステップでの導入

    • まずは「やってみようと思う仲間」を集める。電話を「急ぎ」のみに限定し、それ以外の手法を検討する。

  • 意識改革と関係性づくり

    • 「昭和から令和へ」の意識改革。ICT以前の「信頼関係」を大切にしつつ、飲み会などのアナログな繋がりも活用して裾野を広げる。

総括

全体を通して、「ICTは単なる効率化の道具ではなく、スタッフ自身や利用者の幸せに繋がるもの」という本質的な価値に気づきが得られたワークショップだったことが伺えます。 釧路での普及には、行政や基幹病院(日赤など)のリードを期待する声もありつつ、「まずは草の根(民間ベース)で使い始める」という熱量が感じられました。

開催概要

日時 2025年09月29日(月)  19:00 ~20:30
開催方法

対面による開催。会場の都合から定員が100名となっています。

定員が100名に達し次第、 それ以降のお申込みはオンライン参加のみとなりますので、ご了承ください。

会場 釧路赤十字病院 4階講堂(釧路市新栄町21−14)
参加費用 無料
対象 医療・介護に携わる全ての方、地域連携にご興味のある方
講義内容

釧路市では、地域医療・介護の現場において、情報共有が手書きの連携手帳やFAXに依存し、ICT活用が遅れています。人材不足や時間的制約、そしてICTへの抵抗感から、その必要性を感じながらも一歩踏み出せずにいます。
鹿児島県いちき串木野市では、MCS(Medical Care Station)を積極的に導入し、ケアマネージャーが中心となってICT活用を推進することで、業務効率化と質の高い連携を実現しています。

本研修会では、鹿児島県いちき串木野市の成功事例から学び、ICTを活用した多職種連携の具体的な方法と効果を共有します。
また、参加者同士のグループワークを通じて、釧路市におけるICT導入への課題を認識し、その解決策を共に考え、「ICT活用が当たり前」となる地域連携の実現に向けた一歩を踏み出すことを目的とします。

1 事例発表:「“伝える”から“つながる”へ」〜情報共有が生み出す体験価値の向上〜(40分)
 事例提供者:訪問看護ステーションきなり 所長 畑中勇二 氏
2 グループワーク:釧路のICT連携の「次の一手」を考える(30分)

事例提供者の紹介

畑中勇二 氏

株式会社KINARI 代表取締役/看護師・介護支援専門員

「すべての人に家に帰る選択肢を」この理念のもと、訪問看護・居宅介護支援事業を展開。医療機関でのマネジメント経験と、起業後の経営経験を活かし、他事業所の伴走支援やDX推進にも力を入れています。

参加締め切り 2025年09月22日(月) まで

※先着順とさせていただきます。

※人数に達した時点で応募フォームを閉じさせていただきます。