Date:2025.06.16

【開催終了】明日から変わる!事例から学ぶ、医療と介護の連携ステップアップ研修 in 釧路市

〜「自分らしく生きる」を支える地域包括ケアの実現に向けて〜

開催報告(参加者数:110人)

1. 現場が直面する「理想と現実」の格差

今回の事例発表(日赤病院の宮脇MSWのケース等)に感動しつつも、自らの現場と比較した際のリスクや課題が浮き彫りになっています。

  • 「善意の搾取」への危惧

    • ゴミ屋敷の清掃、引っ越し、死後の事務など、本来の業務範囲を超えた「持ち出し(熱意)」で支えられている現状があります。これが「担当者の力量」や「たまたま良い支援者に恵まれた」という運任せで終わっていいのか、という問いが投げかけられました。

  • 「身寄りなし」のグラデーション

    • 全くの孤立、戸籍を辿れば親族はいるが拒否される、経済力はあるが判断能力がない、あるいは生活保護受給者など、一口に「身寄りなし」と言っても支援の難易度が異なり、特に「生活保護ではない・認知症・身寄りなし」という境界線上の層への支援が極めて困難である実態が共有されました。

  • 「お金と死後」の壁

    • 支払いの滞り、清掃費用、そして「骨をどう供養するか」という行政でも踏み込みきれない死後の課題が、支援者の大きな負担となっています。

2. 困難事例を突破するための「支援の鍵」

過酷な状況の中でも、何が事態を好転させたのか、いくつかのキーワードが見えてきました。

  • 「チーム」という盾

    • 一人では抱えきれない事例も、複数の機関(最低2人以上、できれば多職種チーム)で「同じ方向」を向くことで、責任と不安を分散し、大きな力になることが再確認されました。

  • 「本人主体の意思決定」への執着

    • 認知機能がしっかりしているうちに希望を聞くこと、そして「この人のためにひと肌脱ごう」と思わせるような、本人と支援者の人間味のある関係性が、制度の隙間を埋める原動力になっていました。

  • 「縁」を繋ぐソーシャルワーク

    • 病院のSW、ケアマネ、施設、薬剤師、ヘルパーなど、それぞれの職種が「私は関係ない」と言わずに同じテーブルにつくことの大切さが語られました。

3. 釧路としての「次の一手」と期待

参加者の皆さんの視線は、すでに地域全体の仕組みづくりに向いています。

  • 「釧路ルール」の提唱

    • 「本人が同意していればOK」とするような、地域独自の意思決定支援のあり方や、身寄りがない人を受け入れる施設(受け皿)を増やす必要性。

  • 予防的な関わりと周知

    • 困った状況になる前に、相談先を市民に知ってもらう教育や仕組みづくり。

  • AIやICTの活用(独居高齢者率への関心)

    • 「淋しい感じはするが、これからはAIにも活躍してもらわなければならない」という、人手不足を見据えた現実的な視点。

【Geminiによるデータ提供】

ご質問いただいた「釧路の独居高齢者率」について、公的データに基づき算出・推計します。

釧路市の独居高齢者に関する概況(2025年~2026年推計値)

  • 独居高齢者率の現状: > 釧路市の高齢化率は約36%〜38%と全国平均を大きく上回っています。その中でも、高齢者世帯のうち「単身世帯(一人暮らし)」が占める割合は約40%以上に達していると推計されます。

  • 特徴: > 特に公営住宅や古い市街地において独居率が高く、全国の主要都市と比較しても「身寄りのない(または親族が遠方にいる)独居高齢者」の密度が高い地域と言えます。

総括

「結局、いい人がいて良かった…で終わらせていいのか」という参加者の方の言葉が、このワークショップの核心を突いています。個人の善意に頼るフェーズから、今回のネットワークを活かして「地域というチーム」で対応するフェーズへ。その転換点となるような熱い議論だったことが伺えます。

グループワーク

この研修会は、地域包括ケアの実現に向けた医療と介護の連携強化を目的としています 。参加者は、明日から現場で活用できる実践的な知識やスキル、課題を共有しました 。

開催報告
開催報告

開催概要

日時 2025年07月31日(木)  19:00 ~20:30
開催方法

対面

会場 釧路市生涯学習センターまなぼっと多目的ホール (釧路市幣舞町4-28)
参加費用 無料
対象 医療・介護に携わる全ての方、地域連携にご興味のある方
講義内容

特定非営利活動法人CCLは、「自分らしく生きる」を支える地域包括ケアの実現を目指し、医療と介護のシームレスな連携を深める研修会を釧路市で開催します 。
本研修では、釧路赤十字病院の信行 隆良様と宮脇 朝子様を講師にお招きし、現場のリアルな事例を通して、連携における具体的な課題とその解決策を深掘りします 。
明日から現場で活かせる実践的なスキルと知識を身につけ、より質の高い連携へとステップアップしましょう!

【研修内容】
地域・患者サポートセンターの取組紹介 (10分)
釧路赤十字病院 地域・患者サポートセンター 課長 信行 隆良様より、センターの機能と役割、地域との連携推進についてご紹介いただきます 。

事例提供発表 (40分)
釧路赤十字病院 地域・患者サポートセンター ソーシャルワーカー 宮脇 朝子様より、実際の事例を通して医療と介護連携の実際を学び、「身寄りのない方への支援」という核心的な課題を抽出します 。

グループワーク (30分)
この「身寄りのない方への支援」という喫緊の課題に対し、参加者全員で多角的な視点から共通認識を醸成します 。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

講義資料 研修会の案内
参加上のご注意

貴社のPRをしませんか?
本研修会では、参加者の皆様が所属する機関・事業所の活動を紹介する機会をご用意しております 。
ご希望に応じて、研修会当日にチラシ等の資料配布が可能です 。
配布をご希望される場合は、研修会のお申し込みと併せてその旨をお知らせください 。
後日、配布に必要な部数等について個別にご案内いたします 。

参加締め切り 2025年07月25日(金) 00時00分まで

※先着順とさせていただきます。

※人数に達した時点で応募フォームを閉じさせていただきます。