CCLとは

 本会の発足のきっかけは、平成21年12月17日(金)に開催した「本音で語ろう!退院支援と地域連携vol.1」という研修会に遡る。退院時の支援に携わる際に地域における連携のあり方に問題意識を持った北海道社会福祉士会釧根地区支部、北海道医療ソーシャルワーカー協会東支部及び釧路地区介護支援専門員連絡協議会が、この問題意識をテーマとした研修会を共催により開催するために実行委員会を組織したところから始まる。
CCLとは

 実行委員会は、座学形式による研修会ではなく「本音で語ろう!」を合言葉に自由に発言できるようにワークショップ形式による研修会の企画運営を担った。研修会当日は、保健・医療・福祉領域に勤務する多職種が、69名集まり、テーマに掲げた「退院支援と地域連携」について本音で語り合い、会場は、熱気で溢れかえっていた。研修会終了後の懇親会(2次会)で意気投合した医師2名を始めとする専門職を実行委員会に加え、後日、行われた反省会において活動の継続性を確認する。

 その後の話し合いにおいて、それぞれの職能団体からの派遣者と、問題意識を持った自由意思による参加者の混在による発言のしづらさ(例えば、同じ職種でも、職能団体からの派遣者と個人参加の専門職がいるなど)、活動の制約(職能団体毎の資金力の違いや意思決定までの煩雑さ)などの課題から職能団体をベースにした活動展開を解消し、あくまでも有志による自由参加という組織形態を選択することとした。

 任意団体の設立にあたって、名称にはこだわりCooperate【連携する】・Create【創造する】・Live【人生を楽しむ】の頭文字をとり、CCL(=くくる)とし、自分たちの目の前に山積している課題と向き合い、解決に向け、多職種を“括り”、組織を“括り”、地域をひと“括り”にするという意味を込めた。CCLだけでは、どのような団体か分かりづらいので、( )のなかに「本音で地域連携のあり方を検討する会」と補足して、歩みをはじめた。

引用:日総研グループ情報誌「隔月刊 地域連携入退院支援」『ご当地連携協議会だより』2013,6(1),p105

特定非営利法人設立の趣旨

 国は、高齢者は加齢に伴い、慢性疾患による受療が多い、複数の疾病にかかりやすい、要介護の発生率が高い、認知症の発生率が高い等の特徴を有しており、医療と介護の両方を必要とすることが多いと明示しています。

 いわゆる団塊の世代が75歳以上となる令和7年を目処に、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の医療・介護の関係団体が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療と介護を一体的に提供するために必要な支援を行うことを求め、平成30年度から全ての市町村において、在宅医療・介護連携推進事業がはじまりました。

 本会は、「多職種連携の文化の薫る地域づくり」をコンセプトに、多職種によるグループワークの研修会、多職種が気軽に集うことができるサロン、地域住民を対象とした講演会等を開催するとともにハンドブックの発行を行ってきました。これらの事業は一定の成果を収め、イベントへの参加者数も増え、行政を含め医療機関や関係団体等との連携も進んでおり、これまでの活動を継続していきながら、釧路市を中心とした活動にとどめることなく、2次医療圏である釧路管内の取り組みへと展開していく必要があると考えています。

 この法人化は、釧路管内の充実と格差の解消に向け、一部の有志による任意団体として実践してきた活動や事業をさらに発展させ、継続的に推進していくこと、釧路管内全体へ活動を広げていくために他地域の行政や関連団体との連携を深めていく必要があること等の観点から、社会的信頼性の高い公的な組織にしていくことが最良の策であると考えたからです。

 また、本会の活動が営利目的ではなく、医療・介護等の専門職並びに医療・介護等のサービスを利用する地域住民の方々に参画していただくことが不可欠であるという点から特定非営利活動法人格を取得するのが最適と考えました。

 これまで取り組んできた研修会の実施をはじめ、新たに取り組む相談事業等の実施などにより組織の発展につなげ、釧路管内における多職種連携の促進を図るとともに地域の医療・介護の関係団体が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療と介護を一体的に提供するために必要な支援体制の推進に広く貢献できると考えます。

平成30年6月30日

目指すもの

この法人は、平成30年9月6日に特定非営利活動法人CCLとして設立しました。私たちは、この法人の目的を達成するために、地域住民、専門職、関係機関等と協働します。

ビジョン
誰もが安心して暮らせる釧路を創造します。
ミッション
・人々が協働する切れ目のない包括的な支援体制の構築
・保健医療福祉サービスの進展
ストラテジー(戦略)
・組織(財政)基盤の強化
・関係者・団体とのネットワークの強化
スローガン
人と組織と地域を一括りに
団体の概要
・理事会(理事長1名・副理事長3名・理事9名),監事1名
・正会員(個人)50名 賛助会員(団体)9団体・(個人)52名

沿革

平成21年12月17日 「本音で語ろう!退院支援と地域連携vol.1」という研修会開催
平成22年8月1日 CCL(本音で地域連携のあり方を検討する会)発足(設立総会)
平成30年9月6日 特定非営利活動法人CCL 設立

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